<J2:東京V2-1札幌>◇第34節◇6日◇味スタ
札幌再び4位転落-。J2札幌は東京Vに敗れた。前半17分、後半10分と連続失点し、同38分にMF砂川誠(34)のゴールで1点差に追い上げたが、3戦ぶりの黒星となった。この日は徳島が愛媛と引き分けたため勝ち点59で並び、得失点差で3試合ぶりに昇格圏外へ陥落した。先制点を奪われた試合はこれで5連敗。残り4試合、重圧のかかる試合が続くが、逆境からの巻き返しを図る。
あと1本が、遠かった。後半ロスタイム、DF高木純からの右クロスにFW上原が頭で合わせたが、ボールはタッチラインへと流れていった。「1点取った後が慌てすぎたか」と石崎監督。0-2の後半15分からMF岡本、上原、横野の攻撃の駒を立て続けに投入した。終盤は圧倒的にボールを支配したにもかかわらず、同点に追いつくことはできなかった。
リーグ戦残り1カ月を切り、思わぬ重圧が選手を苦しめていた。指揮官は「立ち上がりの動きが重かった」と振り返った。前半17分、ゴール前でDF奈良とMF宮沢の連係ミスから失点。宮沢は「しっかりコミュニケーションを取っていれば。先に失点したことで、流れを悪くしてしまった」と悔やんだ。0-1の後半開始10分には、左サイドを崩されて2点目を献上。勝てば東京Vの昇格を消滅させるチャンスだったが、2点差は跳ね返せなかった。
残り4戦。時間は短いが、ラストスパートへ向けた課題をしっかり見つめ直すことも大事だ。今季先制した試合は15戦全勝も、先制された試合は15戦3勝1分け11敗。最近では8月26日の岡山戦以降5連敗と、逆転パターンが極端に減っている。高木純は「点を取り返すときにどうするか。クロスをどこに上げて、誰がどこに走り込むか。そこまで徹底させていければ」と修正案を出した。先手を取られても土俵際でうっちゃる得点の形を、もう1度、確認することが必要だ。
手痛い1敗もチャンスは残っている。主将の河合は「楽しくやっていけば、必ず結果は出る。思い切ってやることが大事」と言った。試合後の控室では選手、スタッフ全員で「下を向かない。顔を下げない。1つ1つ戦っていくこと」と意識統一を図った。徳島に勝ち点で並ばれ、得失点差で4位後退。修羅場は続く。昇格を前にした、見えないプレッシャーを耐え抜いたものだけが、J1への切符を手にする。【永野高輔】



