背番号23が、9年ぶりホーム連勝を呼び込む。左太もも肉離れで離脱していた札幌FW大島秀夫(32)が10日、札幌・宮の沢で行われた紅白戦で主力組に入ってプレー。12日の次節東京戦(午後1時、札幌ドーム)での戦列復帰が濃厚となった。離脱前の4月4日ナビスコ杯横浜戦では今季公式戦初勝利につながる先制点を決めた。東京戦は横浜、新潟時代に過去4発と相性も良く、今度は同ドーム初勝利のキーマンとなりそうだ。

 約1カ月ぶりの実戦が見えてきた。4月12日に左太もも肉離れで離脱。4日の完全復帰から7日目、ついに万全の状態に仕上がった。石崎監督は「今日は大島と、他のメンバーの組み合わせを試したかった」と起用を示唆。大島自身も「だいぶ休んでしまった。早く試合に出たい」と7日のリーグ柏戦以来、公式戦7戦ぶり出場へ意気込んだ。

 復帰には最高の相手だ。対東京はリーグでは08、09年と2年連続で得点した。ナビスコ杯では横浜時代の07年7月14日の準々決勝第2戦で、ヘッドと左足で2ゴール。第1戦を0-1で落とした横浜の逆転4強に貢献した。「特に意識はないけど、出るからには点を取って勝ちにつなげたい」。チームに今季初勝利を呼び込んだ4月4日の同杯横浜戦でのゴールに続き、今度は復帰弾で、02年11月30日の広島戦以来3451日ぶりJ1ホーム連勝に導く心づもりだ。【永野高輔】