<J1:川崎F3-2仙台>◇第13節◇26日◇等々力
必死のスクランブル最終ラインも実らなかった。仙台がアウェーで川崎F相手に今季最多3失点で惜敗した。前半に先制を許しながら一時は逆転。しかし、チームが故障者を抱える中でDFにアクシデントが続出したのが誤算だった。急きょMF松下年宏や角田誠(ともに28)を右サイドバック(SB)に回したがしのぎきれず、後半ロスタイムに決勝点を献上。苦しかった消耗戦を糧とし、リーグ中断を経て仕切り直す。
度重なるアクシデントの前に、最後は力尽きた。この試合、悩みの種だった右サイドから崩されての決勝点。手倉森誠監督(44)も「最終ラインで交代が相次いでスクランブル状態。それが最後の失点につながったのかな」と唇をかんだ。ただでさえ上本不在、朴も遠征に同行したが足首捻挫の影響でメンバー外。やりくりの難しさに拍車がかかった。
指揮官が「一番元気だったはずの田村が前半上がってきた時に具合が悪くて…。本来なら菅井がいけるところまでいって内山だったんだけど」と話したように、左SB田村の体調不良が最初の誤算。内山を後半開始から投入せざるを得なくなり、内転筋を痛めながら強行出場していた右SB菅井も後半14分までが限界だった。松下や角田のSBは練習でも試したことがない。SBは東京時代以来だった松下だが「(失点を)僕のところからやられて悔しい」と潔かった。
前半はプレスがなかなか利かずにボールを回され、後半から相手ボランチに枚数をかけて奪うべく4-3-3にシステム変更。これがはまってウイルソンの勝ち越し弾が生まれていたが、梁は「前半で後手を踏んでしまった分、そのつけが後半にきたのかもしれない」と振り返る。太田が右足をつるなど、気温26度以上の熱気を感じるピッチで選手の消耗も激しかった。足が止まり、チーム屈指の運動量を誇る関口もいないとあっては、得意のカウンターもなかなか決まらない。
それでも不測の事態に見舞われながら、勝ち点まであと1歩と迫った粘りは今後につながる。手倉森監督は「みんなでカバーしようとする姿勢で、真面目さと団結力は見せられたと思う。アウェー、暑さの中で仙台らしさ、強さも見せられた」とねぎらった。2位広島に勝ち点2差と迫られたが、首位は変わらず。今日27日からリフレッシュの3連休をはさみ、リーグ再開となる6月16日のホーム札幌戦で出直しだ。【亀山泰宏】



