磐田は13日、完全非公開で約1時間半の調整を行った。3月に右アキレス腱(けん)断裂の重傷を負ったGK川口能活(37)は、明日15日の天皇杯4回戦鹿島戦で約9カ月ぶりのメンバー入りが濃厚となった。この日の練習後、森下仁志監督(40)が「試合には出られる状態。(ベンチ入りの)可能性はある」と示唆した。

 川口は9日の練習試合FC刈谷戦で実戦復帰。45分間出場して無失点に抑えた。復帰後の練習では、長期離脱を感じさせない動きを見せて好調を維持している。「復帰できて、やっと第1歩を踏み出せたかな。コーチングを含めた実戦感覚を取り戻すことができてよかった」と手応えを口にした。

 今季はリーグ終盤で8戦勝ちなしの足踏み状態が続いたが、最終節G大阪戦に勝って勢いを取り戻した。頼れる守護神もチームに戻り、森下監督は「練習にいるだけでチーム全体のエネルギーが高くなる」と話す。川口は「状態はかなりいい。あとはベストを尽くすだけ。サッカーができる喜びをピッチで表現したい」と万全の状態で出番を待つ。【神谷亮磨】