<天皇杯:C大阪4-0清水>◇15日◇4回戦◇長居
C大阪が清水を下し、準々決勝進出を決めた。ユース所属のFW南野拓実が前半24分、先制となる公式戦初ゴール。17歳3カ月25日のクラブ記録を持つFW柿谷に次ぐ、17歳10カ月29日でのゴールで、18歳2カ月6日で初ゴールを決めた憧れの日本代表MF香川の記録を抜いた。また、G大阪は日本代表MF遠藤保仁(32)が、後半35分、FKを決め、3-2で町田を破り2季ぶりの天皇杯ベスト8へと導いた。23日の準々決勝(長居)は、C大阪とG大阪の大阪ダービーとなった。
憧れだった長居のピッチでゴールネットを揺らすと、一目散にサポーターのもとへと駆けつけた。FW南野が前半24分、MF扇原のパスに走り込み、左足でダイレクトシュート。公式戦4試合目、17歳10カ月29日での初ゴールで、憧れの香川の記録を抜いてみせた。
「思い切って打てた。来た瞬間、絶対打とうと思った。誰よりも自分が若いし、一番走ろうという気持ちだった。次も結果を残したい」
リーグ戦終了後、レビークルピ監督と4人の外国人選手が帰国。エースFW柿谷、主将DF藤本をケガで欠く中、来季トップ昇格する17歳が、兄貴分として慕う柿谷の代役として、プロ入りを前にでっかい仕事をやってのけた。
ユニホームを脱げば、寮から自転車で学校や練習場に通うAKB好きの普通の高校生。高1だった2年前には、隣のグラウンドでプレーする香川のプレーにくぎ付けになり「真司くんみたいになりたい」と心に誓った。寮ではトップの若手選手らの話に耳を傾け、プロの世界で活躍する自身の姿をイメージし続けた。
南野の先制点に刺激され、MF山口、FW杉本、MF村田とほかの若手も次々とゴールで続いた。レビークルピ監督に代わって指揮をとった小菊コーチは「攻守ともに貢献できる選手。まだまだ伸びる選手だと思うし、もっと高い要求をしていきたい」と、南野にさらなる活躍を期待した。
次戦は公式戦ここ4試合負けなしの大阪ダービー。南野は「大阪といえばG大阪と言われるが、C大阪と言われるよう、勝ちにつなげたい」と必勝を誓った。チームの合言葉は「小菊さんを国立で胴上げしよう」。17歳でも遠慮はしない。南野は、12歳の時から体に染みこんでいる桜のプライドを胸に、次もホーム長居で若き力を爆発させる。【福岡吉央】
◆南野拓実(みなみの・たくみ)1995年(平7)1月16日、大阪府生まれ。兄の影響で小1からサッカーを始める。ゼッセル熊取、C大阪ジュニアユースを経て、C大阪ユース入り。今春の宮崎キャンプで初めてトップの練習に参加。来季のトップ昇格が決まっている。11年のU-17W杯ではエースとして8強入りした。J1通算3試合無得点。趣味は読書。174センチ、67キロ。



