磐田は5日、FCソウルと練習試合を行った。前後半45分の1本目は若手主体で0-1で敗れたが、主力が出場した2本目は3バックで挑み2-0で快勝した。サイドも生かした厚い攻撃でFW山崎亮平(23)のゴールで先制。さらにFW金園英学(24)が追加点を決めた。守ってもMFチョン・ウヨン(23)の速いチェックと最終ラインとの連係で完封。今季の国内最初の練習試合で、森下仁志監督(40)が掲げる攻撃サッカーを披露した。

 韓国・Kリーグ覇者のFCソウル相手に、磐田は攻撃サッカーで圧倒した。攻撃時にはDF駒野友一(31)と山本脩斗(27)が高い位置でサイドから攻撃を仕掛ける。駒野のクロスにMF山田大記(24)がシュート、そのこぼれ球をFW山崎が押し込み先制点。その後、山田のクロスから金園がシュートを決めた。

 金園は試合終了10分前に足をひきずり、大事をとりピッチを去ったが、森下監督は交代を入れず、あえて負荷をかけ10人で戦った。守っても、3バックの最終ラインとサイドの駒野、山本が密にコミュニケーションを取り、相手のカウンターを許さず無失点に抑えた。

 3バックの利点は、中央に厚みを持たせ、中央でもサイドでも攻撃が仕掛けられること。山田は「守りの上でも、中央が厚くなることで強くなる」と話す。その利点を試合で生かすことができた。GK川口能活(37)も「球際に強く行ってたし、サイドに振られても対応できていた。勝ちと無失点にこだわり、FCソウル相手に結果を残せたことはよく頑張った」と振り返った。指揮官は「強い相手に逃げることなくメンタル的にも自分たちから動きだすことをやってくれた」と手応えを感じていたが、後半の好機にゴールを決めきれなかったことを挙げ「より多くのチャンスを決める確率を上げるためにトレーニングをしていく」と課題も掲げた。

 山田も「相手が自分たちを知らない中だったので先制パンチができたけど、リーグでは研究される。相手が対応してきた時に、もっと数的優位を作るなど試合の中で修正できるようにして完成度を上げないと」。1月中旬のタイキャンプから2週間あまり。攻撃サッカーは日増しに進化していく。【岩田千代巳】