<J1:仙台2-1東京>◇第6節◇13日◇ユアスタ
Jリーグも、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)もここからだ。仙台がホーム東京戦を制し、今季2勝目を挙げた。後半2分、MF角田誠(29)が目の覚めるようなミドルシュートを突き刺して先制。15分にはカウンターからFWウイルソン(28)が左足でたたき込んで追加点を奪った。その後1点差に詰め寄られたが、必死の守備で逃げ切り。15日間で5試合という過密日程を2連勝で終え、勢いのまま巻き返しに打って出る。
角田の先制ミドルもすごかったが、衝撃度なら負けていない。ウイルソンが、昨季ベストイレブンの貫禄たっぷりに左サイドをぶっちぎった。3バックで攻撃的になった相手のスキを突き、サイドのスペースへ梁のパスを引き出す。DFを引き連れながら縦に突破し、左足を振り抜いた。「右足に持ち替えたかったけど、そこのスペースを奪われたので、左足でしっかりシュートしよう、と。勝利につながってうれしい」と笑みがこぼれた。
今季はオプションとして新たに取り組む3トップの中核を担ってきた。しかし、役割を忠実にこなそうとしても、なかなかゴールにつながらない。赤嶺の離脱も重なってフラストレーションがたまり、練習後には通訳を交えて手倉森監督と話し込むシーンが増えた。指揮官は「ガス抜きだよ」と笑うが、試合になればチームのために走り回り、この日は慣れ親しんだ2トップで結果を出した。
10日のACL・FCソウル戦で勝利した流れをJリーグにつなげた意味は大きい。6日の新潟戦に敗れ、手倉森監督は言ったという。「新潟が強かったのか?
そうじゃないだろう!」。自分たちがやることをやれば、勝てるんだ-。選手たちにはそんなメッセージを送り、自身もなりふり構わぬ采配を見せた。後半42分、途中出場から10分もたっていないヘベルチを下げ、より守備的な松下を投入。「本来なら3-0にできるゲーム。(ヘベルチを入れてから1点差にされて)試合が終わって、選手に謝った」と振り返ったものの、勝ち点3は確保した。
過密日程5試合を2勝1分け2敗。五分とはいえ、最後に白星を並べた。「いよいよ、ここから反撃だ」。20日の川崎F戦から始まるさらに過酷な連戦へ、手倉森監督が力強く宣言した。【亀山泰宏】



