仙台FW柳沢敦(35)が、20日のアウェー川崎F戦で“ゴン超え”を目指す。J1で得点を記録したシーズン数「15」は元日本代表FW中山雅史氏(45)らと並んで歴代1位タイ。本領を発揮してきたチームでひときわ存在感を放つベテランが、今季リーグ戦初ゴールで単独トップの座を狙う。
記録について聞かれた柳沢は言葉を選びながらも、珍しく色気をのぞかせた。「僕の経験で1番というのはあまりない。偉大な先輩に少しでも近づきたいし、こじつけでも抜けるものがあるなら抜きたいよね。チームのために点を取って達成できるなら、いいことだし」。現在、柳沢と中山氏、G大阪MF遠藤、神戸FW吉田の4人が15シーズンで並んでいる。遠藤と吉田はJ2所属。今季、金字塔への挑戦権を持っているのは柳沢しかいない。
10日のアジア・チャンピオンズリーグFCソウル戦で決勝ゴールを奪い、13日のJリーグ東京戦でも体を張ったプレーで勝利に貢献。両太もも裏のケガで出遅れていた35歳が公式戦2試合連続スタメンで文句なしの働きを見せ、チームをけん引している。それでも「ポストプレーに入った時もボールを失わない上で、より前につないだり、ゲームの流れの中でもっと質を高めていきたい。ゴール前での勝負にもこだわっていきたい」と満足していないあたりが頼もしい。
右太もも肉離れの赤嶺は出場が流動的なため、川崎F戦でも先発の可能性は十分。今季リーグ戦初の連勝がかかるだけでなく、過密日程のスタートでもある重要な一戦だ。「上に行くためには連勝が必要だし、厳しいスケジュールを乗り切るには、いいゲームをしてリラックスできるかが大事。結果が元気を与えてくれる。気持ちが重くなると、どうしても疲れを感じてしまうからね」。記念すべき1発で、さらなる上昇気流を描く。【亀山泰宏】



