<J1:横浜0-0仙台>◇第12節◇18日◇日産ス
ウイルソンのためにも勝ちたかった-。仙台が横浜と引き分けた。試合前日の17日に出場停止が決まったFWウイルソン(28)に代わって先発したFW柳沢敦(35)は、2度のビッグチャンスを決めきれず悔しさをにじませた。連勝は2で止まったが、守備陣の奮闘もあって2位横浜からアウェーで貴重な勝ち点1をゲット。5月リーグ戦無敗をキープし、次節25日は再び敵地へ乗り込んで清水戦に臨む。
前半開始早々、ロングフィードにフリーで抜け出した柳沢のシュートは、ゴール左に外れた。後半20分、赤嶺のスルーパスから右足を振り抜いた強烈な一撃もバーを直撃。「最初のビッグチャンスを決めきれないと、こういう試合になる」と唇をかんだ。
試合前日にチーム得点王の出場停止が決まる異例の事態。赤嶺は「かわいそうでしたね。(ウイルソンは)見たことがない顔をしていた」と振り返る。一方でベテラン柳沢は燃えていた。「いつでも行ける準備はしていたから問題はなかったし、チャンスが来た分、何とかしてやろうと。ウイルソンのためにもという気持ちもあった」。栗原、中沢という横浜の強力センターバックコンビを熟練の動きで翻弄(ほんろう)。ゴールに迫っただけに「もったいない。自分の技術の問題じゃないですかね」とフィニッシュの精度を嘆いた。
相手がナビスコ杯から中2日だったということもあって悔しさは募るが、悲観する内容ではない。特に守備陣はここまでリーグトップ24得点だった横浜をゼロに封じた。最も警戒していたセットプレーで全員が集中力を切らさず、守護神・林も要所でファインセーブを連発。中盤でつぶし屋として体を張った角田は「スコアレスが妥当じゃないですかね」と一定の手応えをにじませた。
今季初の3連勝はならなかった。でも、負けなかった。逆襲を掲げる5月、残すは清水、浦和とアウェー2連戦。手倉森誠監督(45)は「敵地で2位相手にゲームを動かせた。これをやり続けるだけ」と力強く締めた。【亀山泰宏】



