<J1:甲府1-3川崎F>◇第21節◇17日◇中銀スタ

 川崎FのFW大久保嘉人(31)がJ1得点ランクで単独トップに立った。この日の2得点で今季リーグ戦得点数を「16」まで伸ばし、チームを逆転勝利に導いたが「トップ?

 何とも思わない。1試合1点ずつ取ればいいし、取れると思う」と自信をみなぎらせた。

 後半7分には冷静にPKを決めて同点ゴールを奪取。7月31日の湘南戦ではPKを外していたが「緊張はなかった」。同15分に浮き球を胸で巧みに落とし、MF中村の得点をアシストすると、同21分にゴール前のこぼれ球を押し込んでダメ押し点を流し込んだ。

 J1通算105点のうち、8月は5月と9月に並ぶ月別最多の16点をマーク。7月が13点、暑さの残る9月も16点を挙げている、まさに「夏男」だ。今季も7月以降の8戦8発。「夏は大好き。国見高時代、真夏に本当に走り込んだ。あれが生きている。(当時の)小嶺監督に感謝です」と笑顔で話した。

 チームも4戦ぶりの白星。開幕前の目標としていた15得点もクリア。「目標をクリアしたのは良かったけど、まだまだ取り続けたい」。点取り屋の熱い夏はまだ終わらない。【菅家大輔】