清水は16日、ホーム4連勝を懸けた次節鳥栖戦(19日午後3時・アイスタ)に向けて約1時間半の調整を行った。9対9のミニゲームでは、負傷離脱していたFW村田和哉(25)が、定位置の右サイドから何度も好機を演出するなど復調をアピール。「足も問題はないし、状態は良いと思います」と充実した表情でグラウンドを後にした。

 村田は、6日に行われた甲府との練習試合後に左太ももの違和感を訴え、別メニュー調整に入った。検査の結果、大事には至らなかったが、天皇杯の金沢戦は回避。鳥栖戦に向けて照準を合わせてきた。前日の15日から全体練習に合流。この日もフルメニューを消化し、復帰戦に向けて順調にトレーニングを続けている。

 鳥栖戦は、FWラドンチッチ(30)とMF本田拓也(28)が累積警告で出場停止。アフシン・ゴトビ監督(49)は、村田について「オプションの1つだ」と話すように、組み合わせ次第では清水加入後初となる先発も十分に考えられる。村田は「先発は監督が決めることだけど、チャンスはあると思う。残り2日で猛アピールしていくだけ」と、自らに言い聞かせるように話した。

 今季は、ここまで17試合に出場。すべて途中出場ながら、20節湘南戦で勝負を決定づける3点目。25節名古屋戦では決勝点をアシストするなど、チームの勝利に貢献してきた。村田は「出たら持ち味のスピードを生かして最初からガンガン仕掛けていく。ホームで勝って順位を少しでも上げたい」。「スーパーサブ」の代名詞を捨てるときが来るかもしれない。【前田和哉】