<ACL:C大阪4-0ブリラム>◇1次リーグE組◇18日◇ヤンマー
C大阪の日本代表FW柿谷曜一朗(24)が御前試合でゴールを決めた。同代表アルベルト・ザッケローニ監督(60)が視察したブリラム(タイ)戦で、前半4分に右足で先制弾。クラブ史上初のACL3戦連発を決めて猛アピールに成功した。後半ロスタイムにはウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(34)も公式戦6試合目で来日初ゴール。役者のそろい踏みで4-0と大勝。決勝トーナメント進出に望みをつないだ。
小雨の降る本拠地ヤンマーで、エースがスーパーゴールだ。前半4分、右サイドからDF酒本の入れたライナー性のクロスを、ゴール前ニアサイドに走り込んだ柿谷が、右足で蹴り込んだ。後方からのボールに足を振りかざす難易度の高い1発。欲しかった先制点をもぎ取った。
「最初やったんで思い切ってシュートで終わろうと思っていた。ホームでしっかり勝つことが大事。チームとしてたくさん点取れればいいかなと思う」
前半34分にはFW南野のゴールの起点となり、後半にはベンチの指示で右MFに回ってサイドからチャンスを演出。15日の清水戦に続きホームで公式戦2連勝、しかも2試合とも4得点の大勝に、背番号8は自然と笑みがこぼれた。
日本代表として臨むはずだった5日のニュージーランド戦を発熱で辞退。合宿地の東京から大阪に戻ってからも「代表のことは話しません」と口をつぐんだ。5月に予定されるW杯代表メンバー発表前の最後の試合を、体調管理が原因でフイにしてしまったことを心から悔いていた。
この日、スタンドには日本代表ザッケローニ監督の姿があった。汚名返上の機会。柿谷は、指揮官の前で元気な姿を猛アピールした。代表指揮官の視察は「知らなかった」という。既にW杯23人入りは有力視されているが、ダメ押しともいえる大きなゴールとなった。
ACLではクラブ史上初となる3試合連続ゴールを刻んだ。1次リーグE組では勝ち点5で並ぶ山東魯能、浦項に次ぐ勝ち点4の3位に浮上。3試合を残し、決勝トーナメント進出に望みをつないだ。初タイトル獲得へ勢いが出てきた。
「アウェーがまだありますけど、そこでしっかり勝ち点をもって帰ってこられるように一生懸命頑張ります」。目指すはW杯代表、そしてアジアの頂点。若きエースがC大阪を引っ張り続ける。【福岡吉央】
◆柿谷曜一朗(かきたに・よういちろう)1990年(平2)1月3日、大阪市生まれ。06年、C大阪史上最年少の16歳でプロ契約。J2徳島を経て12年復帰。J1通算68試合32得点、日本代表9試合4得点。177センチ、68キロ。
▼ACL3戦連発
C大阪柿谷が達成。Jリーグ所属選手のACL最多連続試合ゴールは09年のG大阪FWレアンドロ(現柏)の5戦連続。2位が昨年の柏FW工藤で4戦連続。3位の3戦連続は、06年、08年と2度記録したG大阪MF遠藤、09年の鹿島FW大迫ら過去6人が記録。



