J2磐田に加入したブラジル人新助っ人のMFチンガ(23)が20日のホーム東京V戦でデビューする。16日に行われた磐田市内での練習後、シャムスカ監督(48)が「先発か途中出場になるかは今週の練習で決めたい。どのような形であれ使ってみたい」と起用の方向を明かした。チンガは「ちょっと緊張していて、気候は暑いけど自分の胃は冷えてる感じ」とジョークを交え「チームの助けになりたいと思って日本に来た。1日でも早くデビューしたい」と意欲を見せた。

 本職は攻撃的ボランチとなる。「まずは守備をしっかりしないと」と前置きした上で「自分がボールを持ったら前への推進力を要求される。自分がドリブルで相手をかわし、最後のパスを味方に出すことが仕事」と役割を口にした。4月末の東京V戦は、引いて守る相手に苦戦し、1-0の辛勝内容だった。指揮官は「(チンガは)スピードのあるドリブルでもっていける。堅守のチームに投入すると興味深い化学反応が起こる」と期待している。

 母国ブラジルはW杯で大敗した。チンガは「応援していたけど残念。でも自分のW杯はJリーグ。18年は自分がW杯のピッチに立っていたい。実現するためには1試合1試合、日々の練習が大事」と、4年後のW杯代表入りを強く意識。得意のドリブルで東京Vの壁を突破し、セレソン選出へのスタートにする意気込みをみせた。【岩田千代巳】