大宮は8月31日、大熊清監督(50)の解任と渋谷洋樹コーチ(47)が監督に昇格することを発表した。この日の練習前には松本大樹強化部長から選手にも伝えられ、大熊前監督は後日、退任のあいさつをする予定。鈴木茂社長は「W杯の中断明けから8試合勝てておらず、勝ち点は3しか取れていない。さいたまダービーでも得点を取れずに敗れた。監督を交代してチームが残留できるように、抜本的に変えていかなければならないと判断した」と語った。30日深夜に大熊前監督に解任が告げられ、渋谷コーチへ監督就任を打診。同コーチも受諾した。

 前日30日の浦和戦に敗れ、リーグ戦は4連敗で10戦勝ち星なしときっかけをつかめないまま、降格圏内の17位と低迷している。大熊監督の解任と同時に、鈴木徳彦GMが退任することも決まり、近日中にも発表される。渋谷新監督は「選手には今までやってきたことを思い切ってやってほしい。目標は残留。ここまで3勝のチームが残り12戦全勝は現実的ではないが、1つ1つ積み上げるしかない」と語った。次のリーグ戦は13日の鹿島戦。2週間で立て直し、残留出来るか大宮のクラブ力が試される。