神戸が来季の新監督最有力候補に柏のネルシーニョ監督(64)を挙げていることが5日、分かった。複数の関係者によると、すでに水面下で接触し、今後本格的な交渉に入る模様だ。

 神戸は今季、前半戦で一時は首位に立つも徐々に後退。現在は首位浦和と勝ち点16差で、逆転優勝は厳しくなった。西野朗前監督(現名古屋監督)の後を受けた安達亮監督(45)は、今季限りでの退任が既定路線。初タイトルを目指すチームは後任の人選に着手しており、経験豊富な外国人指揮官に白羽の矢が立った。

 ネルシーニョ氏は09年7月に柏の監督に就任。同年はJ2に降格も、1年でJ1に復帰すると史上初の昇格初年度でリーグ制覇。12年度天皇杯優勝、13年ナビスコ杯優勝と3季連続で国内主要3タイトルを獲得した。9月17日に今季限りでの退任を発表も「また日本で仕事がしたいと強く思っている。オファーをすべて聞いて、最善の道を見つけたい」と国内での続投を希望しており、交渉は順調に進むと思われる。

 柏にはブラジルからピメンテウ・フィジカルコーチ、アレックスGKコーチを連れてきており、腹心の就任も含め交渉が進められる模様。09年に柏でフィジカルコーチを務めた息子のエドワルド氏が入閣する可能性も浮上している。