日本代表MF松井大輔(27)が、新天地サンテティエンヌで欧州戦線に挑む。ルマンで4シーズン戦い、フランスでも屈指の「プレーの美しい選手」と評価を得て、今季からプラティニも活躍した名門に入団。リーグ戦だけでなく、今季はUEFA杯もあり「欧州のいろいろな選手と戦いたい。チームも上の方に行けると思う」と喜んだ。

 ボルフスブルクMF長谷部や、ザルツブルクDF宮本との日本人対決に、興味はない。視線はUEFA杯の先の欧州チャンピオンズリーグ(CL)に向いている。「欧州CLが最も出たい大会。少しずつ段階を踏んで行ければ」。04年に2部ルマンに入り、1部に引き上げたことを、次は欧州舞台で実現しようとしている。

 W杯アジア3次予選に出場したため合流が遅れ、体調はベストでない。それでも「自分の動きを分かってくれる人が多いし、ルセイ監督を含めサッカーが自分に合っている」と手応えを感じている。フランスそして欧州で、松井が新たな歴史を刻む1年になりそうだ。【村上幸将】