ロンドン・パラリンピック女子100メートル、200メートルで7位入賞を果たした、高桑早生(23)が大会新の28秒99で優勝した。

 ゴール直後、高桑らしい笑みがこぼれた。真っ白な歯を見せ「天候も良く、気持ち良く走れました。来月のドーハ(世界選手権)に向けてリフレッシュして、このまま体調面を維持したいです」と振り返った。

 最近、悪天候が続いていたため、右肩には天候に恵まれるように「太陽」のシールを張って臨んだ。「これのおかげで晴れたのかもしれませんね。これも気分転換です」と照れた。

 高桑は中1の時、骨肉腫により左足を切断。佐藤真海の著書「ラッキーガール」の影響を受け、高校から義足で陸上を始めた。慶大では体育会競走部に入部し、ロンドン五輪男子陸上100メートル代表の山県亮太らと汗を流した。

 先月16日、「世界マスターズ陸上選手権」(フランス・リオン)で「M40クラス」(40~44歳)の400メートルリレーに出場し、金メダルを獲得したタレント武井壮(42)にも刺激を受けた。高桑は「陸上界のスーパースターです。大会や種目は違うけど、私も武井さんのように陸上界や障がい者スポーツを盛り上げていきたいです」と話した。