陸上男子ハンマー投げの2004年アテネ五輪金、12年ロンドン五輪銅メダリストで41歳の室伏広治(ミズノ)は5日、リオデジャネイロ五輪の代表選考会となる6月の日本選手権について「調子が整えば出るというスタンスになる」と述べ、態度を保留した。

 昨年は大会に出場しておらず、五輪に挑戦するかどうかの結論を当初は年明けに表明するとしていた。

 自身の去就については「体は健康だし、頑張れるところまではチャレンジしようという気持ちは持っておきたい」と話し、事実上第一線から退くことになっても「引退」を宣言することはないとの姿勢も強調した。

 室伏は20年東京五輪・パラリンピック組織委員会のスポーツディレクターを務めるなど多忙で「トレーニングの頻度が少なくなっているのは事実」と認めた。一方で重要なのは練習の質だと指摘。「40代でも競技ができる人が出てくるようにしないといけない」と話し、自身の競技活動を通じて新たなトレーニング方法を研究することへの意欲をのぞかせた。