女子マラソンの04年アテネ五輪金メダリスト野口みずき(37=シスメックス)が14日、現役を引退することになった。今日15日に神戸市内で記者会見を開き、正式に表明する。野口は3月の名古屋ウィメンズで2時間33分54秒の23位に終わり「最後の五輪挑戦」と公言していたリオデジャネイロ行きが消滅。最後の10キロは沿道から声援を送られて「花道のように感じた。悔いの残らないレースができた」と涙を流して、引退の可能性が高くなっていた。

 野口は03年世界選手権パリ大会で銀、04年アテネ五輪で金を獲得。05年のベルリンマラソンでは今も破られていない日本記録の2時間19分12秒をマーク。しかし08年北京五輪を故障欠場すると、その後は度重なるけがに苦しんだ。日本代表としてのレースは13年世界選手権モスクワ大会(途中棄権)が最後になった。マラソンは10戦5勝だった。