陸上男子100メートルで日本歴代2位の10秒01を持つ桐生祥秀(20=東洋大)が、「最速」奪還を誓った。関東学生対校選手権第1日が19日、横浜市・日産スタジアムで行われた。桐生は男子100メートル予選5組に登場。向かい風1・7メートルの中、10秒47で1着通過した。

 8日のセイコーゴールデングランプリは号砲への反応速度が出場8人の中で最も遅く、4位だった。この日はスタートから「桐生ジェット」を噴射して最初の30メートルでけりをつけた。「前よりもよかったと思う。最遅(さいち)と呼ばれないように。最速と呼ばれるようにしたい」と笑顔だ。

 この日、3走を務めた同400メートルリレーは予選で敗退。今日20日は100メートルの準決勝、決勝だけになった。桐生は「五輪は1本目から大事になる。準決勝からいこうと思う。自己ベスト、9秒台を視野に入れてやります。この辺りで1回いきたい」と気合を入れた。