女子マラソンの04年アテネ五輪金メダリストで3月の名古屋ウィメンズを最後に引退した野口みずき氏(38=シスメックス)が、一般男性と結婚した。4日に地元の三重県伊勢市内の神社で、家族らごく親しい人たちに囲まれて、ささやかな挙式を行った。野口氏は05年から伊勢市観光大使を務めており、生まれ故郷で人生の節目を迎えた。

 野口氏は、名古屋ウィメンズ後、将来について「私は指導者には向かないかなと思います。違った形で陸上の魅力を伝えられればいい」と話していた。5月のぎふ清流ハーフマラソンでゲストランナーを務めているが、イベントへの出演は極力控えていた。

 04年アテネ五輪で金メダルをつかんでから12年。4月に引退を正式に表明し、今月3日には38歳の誕生日を迎えた野口氏が、人生の伴侶を得て、新しい第1歩を踏み出した。