日本最速男が番長から東京五輪金メダルの期待を託された。

 陸上の桐生祥秀(20=東洋大)が7日、都内で行われた「第45回ゆうもあ大賞」表彰式に、今年引退した元DeNA投手の三浦大輔氏(42)と出席した。

 桐生は13年織田記念で100メートル10秒01の世界ジュニア記録を出すも風速計が旧式だったため、国際陸連から世界記録と認定されなかった。また15年テキサス・リレーでは同9秒87も、追い風3・3メートルで参考記録になったなどのエピソードから受賞となった。東京五輪では表彰台の期待がかかるが、桐生は「東京五輪では24歳。ピークを合わせて、また応援してもらえるようにしたい」と意気込んだ。三浦氏からは「東京オリンピックでは金メダルを取っていただきたい」とエールをうけた。

 この日は、副賞として「純金の耳かき」をプレゼントされた。「使いたいです。綿棒しか使ってないので。高級感アップで」と笑った。リオデジャネイロ五輪では400メートルリレーで銀メダル。東京五輪ではメダルも高級感アップで、金のメダルを首からかけてみせる。

 同賞はユーモアで貢献し、明るい話題を提供した人に贈られる。表彰式には歌手北島三郎(70)、競泳女子200メートルバタフライ2大会連続銅メダルを獲得し、現役を引退した星奈津美氏(26)も出席した。