陸上男子短距離の有望株、サニブラウン・ハキームが2日、東京都内で取材に応じ、1日に卒業式を終えたばかりの東京・城西高での日々を振り返り「あっという間だった。すごくいい経験ができたし、人との接し方も学んだ」と穏やかな表情で話した。

 2015年の世界ユース選手権で100メートル、200メートルの2冠に輝いて脚光を浴びた。だが昨年は左太ももを痛めてリオデジャネイロ五輪出場はならなかった。その経験を踏まえ、世界選手権(8月・ロンドン)を控える今季へ向け「一番はけがをしないで(毎日を)送ること。ロンドンにも出られたらいい」と控えめに抱負を述べた。

 今後はオランダを拠点に練習を続け、秋には米国のフロリダ大に進学する。20年東京五輪でも活躍が期待されており「出られたら最高。最速を目指す」と笑みを浮かべた。