リオ五輪男子20キロ競歩7位の松永大介(22=東洋大)が1時間19分40秒で2連覇を達成し、8月の世界選手権(ロンドン)の代表に内定した。

 序盤からリードを奪って、そのまま逃げ切った。先月の日本選手権は左膝の故障の影響で欠場。練習を再開したのは3週間前。状態は「80%くらい。不安がつきまとっていた」という中で、実力を証明した。

 松永は「ホッとしています」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。左腕には東洋大・駅伝部の有名なスローガン「その1秒をけずりだせ」とフェルトペンと刻んだ。大学4年間で飛躍的に成長したが「他の大学に行ったら、こんな結果にならなかった」と周囲に感謝した。世界選手権に向けては「メダル1点に絞って、勝負していきたい」と目標を掲げた。