リオ五輪の陸上男子400メートルリレー銀メダリスト飯塚翔太(25=ミズノ)が5日、今季初戦(200メートル)と第2戦(100メートル)に出場するため、成田空港から米国に向けて、出発した。

 「体が変わった。レースでも自分の想像以上に変化があると思う。楽しみです」とにこやかな表情で語った。オフは課題のストライドを広げるべく下半身を中心に強化。8日の初戦から世界選手権(8月・ロンドン)の男子200メートルの参加標準記録20秒44を出すことに照準を定め「切ることは当たり前の記録。今年は日本記録(20秒03)を狙っているので。日本記録を持って世界選手権に行きたいですね」。さらりと言うあたりが好調の証しだった。

 自己ベスト20秒11を大幅に更新する手応えをつかんでいる。短距離の注目度は100メートルに集まりがちだが「200メートルの国内の関心を高めたい。自分が活躍すれば、取り上げてもらえると思う」と力を込めた。