リオデジャネイロ五輪陸上男子400メートルリレー銀メダルの桐生祥秀(21=東洋大)が、新たな相棒で日本人初の100メートル9秒台を目指す。

 今季国内100メートル初戦となる出雲陸上を翌日に控えた22日、会場となる島根・浜山公園陸上競技場で約1時間の調整を行った。

 今季から契約する「アシックス」の新スパイクを導入。ピンの長さを5ミリから7ミリに伸ばした。試走を実施し、ピンの位置も調整。固定式のものを「感覚がいい」と前部の外周部分6本だけにした。重さも片足約120グラムと超軽量型。イメージする足裏全体での接地がよりできるように改良した。桐生は「しっかり(地面を)踏み込める」と語った。

 この日はスタート練習など軽めのメニューを消化した。「いい感じに来ている」と笑顔。オフは持ち味の中盤から後半のスピードと、最後まで失速しない体作りに重点を置いてきた。桐生は「しっかり練習でやってきたことを生かしたい。トップスピードが上がってきている。(9秒台を)そろそろ出しておきたい。スピード、メンタル的にもいつ出てもいい。何発も出したい」と力強く話した。