男子マラソンで2時間突破に挑戦するスポーツ用品大手ナイキの企画「ブレーキング2」が6日、イタリアのモンツァで行われ、リオ五輪金メダリストのエリウド・キプチョゲ(ケニア)は2時間0分25秒(主催者発表)で目標の2時間切りを逃した。AP通信によると、世界記録には認定されないという。

 キプチョゲは自動車F1シリーズのイタリアGPを開催するサーキットで、ハーフマラソン世界記録保持者ゼルセナイ・タデセ(エリトリア)とレリサ・デシサ(エチオピア)とともに挑戦。14年のベルリン・マラソンでデニス・キメット(ケニア)が樹立した2時間2分57秒を上回るタイムで走った。

 このレースは2時間突破を狙い、ペースメーカーの途中参加や、並走した自転車から飲み物を受け取るなどの特殊な補助を受けて行われた。