<陸上:第89回箱根駅伝予選会>◇20日◇20キロ◇陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園

 エース村沢明伸(4年=長野・佐久長聖)を左アキレスけんの故障で欠いた東海大が、まさかの予選敗退となった。各校10選手の合計タイムで争うレースで屈辱的な12位に終わり、40年連続で続いた本戦出場がついに途絶えた。両角速監督は「昨日の夜に(欠場を)決断した。外した時点で、(予選突破は)50%だと思った」。さらに2週間後に迫った全日本大学駅伝(名古屋~伊勢)も、村沢を欠場させる考えを明かした。

 前々回の2区で17人抜きの離れ業を演じるなど、学生長距離界のエース的な存在だ。失意の村沢は「いろんな思いが頭の中でぐちゃぐちゃ。簡単には表現できない」と言い、「箱根で自分自身強くしてもらった思いがある。その大切な大会に出られないというのは、悔しい…」と唇をかみしめた。注目の学生最後の年に、村沢が3大駅伝を走らぬまま終わりそうだ。