<実業団女子駅伝西日本大会>◇27日◇福岡県宗像市役所発着6区間42.195キロ

 天満屋は2時間18分26秒で4位。1区(6・7キロ)で13位と出遅れたが、3区(10・2キロ)の重友梨佐(26)が区間4位で6位まで浮上。1区以外は全員が区間5位以内と、チームの特徴である粘りを各選手が発揮して最終6区(6・495キロ)で4位に上がった。

 キーマンはやはり、ロンドン五輪マラソン代表だった重友だ。野口みずき(35=シスメックス)に追いつかれ前に出られるシーンもあったが、重友も負けずに前に出た。五輪選手同士のデッドヒートは沿道を沸かせたが、最後は重友が2秒先着した。「野口さんに追いつかれるのは覚悟していました。どこまで我慢して前に行けるかを課題に走りましたが、上手く対応できたと思います」

 8月の北海道マラソンがロンドン五輪以来のマラソンだったが、2時間51分55秒で12位と惨敗した。11月3日のニューヨークマラソンが本当の意味での復帰レースとなる。「駅伝練習をしていない状態でも、今日は最後にしっかりと切り換えができました。距離は10キロでも、後半脚に来るといやな感覚が残ります。練習はできているので、ニューヨークでは結果をしっかりと出したい」

 米国アルバカーキの練習では、30キロで自己最高タイムも出た。ニューヨークはアップダウンが多く記録が出にくいコースだが「2時間25分くらいで走りたい」。自己記録の2時間23分23秒以上の価値があるタイムである。