世界女王に輝いた舞台で、一体どんな再スタートをきるか-。

 フィギュアスケートの元世界女王で1年の休養を経て今季から戦列に戻る浅田真央(25=中京大)が2日、復帰戦となるジャパン・オープン(さいたまスーパーアリーナ)の前日練習に参加した。

 ソチ五輪金メダルのソトニコワ、15年世界選手権覇者のトゥクタミシェワ(ともにロシア)など、世界の強豪と一緒の練習となったが、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を3回中3回とパーフェクトで決めるなど、さっそくの存在感を示した。会場は14年世界選手権を制した場所で「リンクの感覚も変わらないで、自分の滑りも思った以上に良かった。安心しました」と自然と笑みがこぼれた。

 フリーのみで行われる試合では、新作「蝶々夫人」を初披露する。着物風の衣装を作るなどこだわりの作品で、「自分なりの表現で、見ている人に何かを感じ取ってもらいたい」と願っていた。