フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦NHK杯男子シングルで、SP106・33点、フリー216・07点、合計点322・40点と3つすべてで世界歴代最高点を出し、優勝した羽生結弦(20=ANA)が29日、一夜明け会見で進化を誓った。

 「興奮して寝られなかった。自分の演技を成し遂げられたことに意味がある」と満足感に浸ると同時に、昨晩のフリーを「もっとステップに気持ちが入れられる。もっともっと洗練させていける」と反省した。

 今大会では男子出場者全員が4回転に挑戦。男子フィギュア界の新たな未来に向け、どんなジャンプが必要か聞かれると「わからない。わからないから楽しいんだと思います。(中国)金博洋選手は(フリーで)4回転ジャンプ4回で十分、と話していたけど(自分は)4回で十分かと言われたら、そうではない」と話した。