男子ショートプログラム(SP)で4位と出遅れた羽生結弦(21=ANA)は、フリー183・41点で1位となり、合計263・06点で2位となった。

 予定している4回転4本中、2本を失敗。冒頭のループで転倒し、後半の連続ジャンプの4回転サルコーはまわりきれず2回転になった。

 目指していたノーミスができず「悔しい思いがたくさんある」と話すが、収穫もあった。1カ月前の今季初戦オータムクラシックのフリーでは、4回転ループに成功も中盤からスタミナがもたず、基礎点が1・1倍になる後半にジャンプミスを重ねた。だが、この日の後半は、4回転サルコーで回りきれなかったミスを除いて成功。フリーの曲を通した練習を重点的に行ったのが生きた。「後半のジャンプは全て自分でも跳べたという感覚があった。サルコー除いた1つ1つを本当にきれいに跳べたという感覚があった。それをしっかり合わせられるように」と次戦NHK杯(11月25日開幕、札幌)へとつなげていく。