16年のスポーツ界で活躍した選手をたたえる「日本パラスポーツ賞」の表彰式が19日、都内で行われ、大賞に選ばれたリオデジャネイロ・パラリンピック競泳男子(視覚障害)で銀メダル2個と銅メダル2個を獲得した、木村敬一(26=東京ガス)が一喝した。

 昨年を振り返り「疲れた」と表現した木村があいさつでこう言った。「リオ大会を経験して、世界で戦うことがこれだけ厳しいということが分かった。メダルの結果以上に(金メダルを獲得するには)これ以上の努力が必要ということ。選手がどれだけの覚悟を持って、死ぬほどの気持ちで臨んでいるかは疑問に思う。五輪選手との温度差も感じる。東京大会までには、もっと強く、たくましくならないといけない」。リオ大会で金メダルゼロの日本選手団に危機感を募らせた。

 その他、優秀賞はボッチャ代表と車いすラグビー代表、新人賞は陸上の辻沙絵と佐藤友祈が選ばれた。同じく同所で行われた「日本スポーツ賞」では、リオ五輪レスリング女子58キロ級で4連覇を達成した伊調馨が2年連続で選出された。