左股関節を疲労骨折したフィギュアスケート女子の宮原知子(18=関大)が、世界選手権(3月29日開幕、ヘルシンキ)に向け、近日中に本格的なジャンプ練習を開始することになった。2月28日、都内で行われた日本スケート連盟の理事会後に小林芳子フィギュア強化部長が明かした。

 宮原は昨年12月に左股関節痛を発症。1月半ばに全治4週間の診断を受け、2月の4大陸選手権とアジア冬季大会を欠場した。すでに氷上での練習は再開。患部に負担の少ないループジャンプを練習していたが、医師と相談の上、トーループなど演技に入れる他の種類のジャンプの調整に取りかかるという。小林強化部長は「本人は出る、と言っている」と出場の意志が固いことも明かした。世界選手権には18年平昌五輪の出場枠がかかる。女子の代表3人中、特に今季のGPファイナル2位の宮原は好成績が期待されるが、残り1カ月で万全の状態に戻せるかは不透明だ。大会直前まで選手交代は可能で、補欠の本郷理華(20)には準備しておくように伝えたという。