日本ボクシング連盟に対し、都道府県連盟の幹部や歴代オリンピック(五輪)選手ら333人から告発状が出されている問題で、渦中の山根明会長(78)は3日、日本テレビ系の情報番組「スッキリ」に出演し、自身の不正告発についてと思われる文章をフェースブックで記載したことに言及。「そろそろ潔く辞めましょう、悪しき古き人間達、もうそういう時代じゃありません」と表現したことに、「生意気だよ!」と生放送で激高した。

 司会の加藤浩次が村田選手の見解についてただしたところ、山根会長は「村田が世界選手権の前に韓国であったアジア選手権に出場したとき、ボロボロの試合をした。使い物にならない内容だった。監督からも『こんな選手はもう2度と使わない方がいい』と言われて私もそう思った」と説明。ただ、山根会長は帰国後に考え直したという。「この子は精神的にメスを入れればもう1回伸びる。もう1回チャンスを与えると考えた」と力説。世界選手権の代表に入れたことで、12年にはロンドンオリンピック・ミドル級で金メダルを獲得した経緯を強調。「あの子は社会人じゃない」と怒りをあらわにした。

 山根会長は出演の冒頭で、自身の息子、孫、ひ孫の名前をフルネームで呼びかけ、「教育の一環として43年間アマチュアボクシングの一会員としてやってきた。法人の会長として、身内に対しても、騒ぎが起きたことに責任を感じています」とも語った。