2016年夏季五輪の開催を東京などと争うシカゴの招致委員会は6日、国際オリンピック委員会(IOC)に提出する「立候補ファイル」を1936年ベルリン五輪で陸上男子4冠に輝いたジェシー・オーエンス(米国)の孫のスチュアート氏に託し、12日にスイス・ローザンヌのIOC本部に持参すると発表した。

 立候補ファイルは詳細な五輪開催計画を説明した招致の根幹となる資料で、12日が提出期限。シカゴのサンダスキー広報部長は「ファイルは事前にIOCに送付する。スチュアート氏の訪問は象徴的なものになる」と説明した。

 東京は招致委員会の中森康弘事務次長らが12日にIOCに持参する。リオデジャネイロとマドリードは11日に提出を予定している。