陸上の男子3段跳びの元世界記録保持者で、日本陸連副会長や日本オリンピック委員会(JOC)副会長を歴任し、9日に死去した小掛照二氏(享年77)の告別式が14日、東京・港区の青山葬儀所で約400人が参列して営まれた。JOCの竹田恒和会長は弔辞で、「最後まで現場のことを考えていた。シドニー、アテネと五輪を連覇したマラソンの土台を築いていただいた」と述べた。マラソンの五輪2大会代表の瀬古利彦氏は「跳躍種目出身なのに本当にマラソンに情熱を傾けていただいた」。一方で現役時代に男子400メートルで活躍した日本陸連の高野進強化委員長は「現役時代からいつも目をかけていただいた。リレーの強化に力を入れるなど短距離にも尽力していただいた」と話した。告別式では00年シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんや84年ロサンゼルス五輪同代表の増田明美さんからの感謝の手紙も読み上げられた。