スポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定でベラルーシ2選手のドーピング違反が覆り、2008年北京五輪の5位が確定した陸上男子ハンマー投げの室伏広治(35=ミズノ)は11日、「生身の体で自分の技や力、心を磨いて精いっぱいやっていく。自分の方向性は確かだ」とこれまでと変わらぬ姿勢を強調した。

 04年アテネ五輪の金メダルに続いての、繰り上がり銅メダルは消えた。しかし集大成と位置付ける2年後のロンドン五輪へ向けて「ドーピングに注目が集まることで検査も周りの目もより厳しくなる。僕の競技生活には追い風」と前向きに受け止めた。

 2、3位の選手は筋肉増強剤が検出されながら、検査手順の不備で失格を免れた。「ドーピングで成績を残していくのは深刻な問題。何かすっきりしないものもある」と複雑な心境ものぞかせた。