柔道女子57キロ級の佐藤愛子(28=了徳寺学園職)が11日、引退会見をした。昨年の世界選手権同級を制しながらもロンドン五輪代表の座を逃した佐藤は「とてもすてきな、充実した柔道人生でした」と、笑顔で振り返った。引退をかけた5月の選抜体重別で敗れて「もう(柔道は)おなかいっぱい」。2日には同学園柔道部コーチに就任しており「今後は後進の指導にあたりたい」と話した。

 旭川南高の同級生でもある63キロ級の上野順恵(29)やライバルとして競い合った松本薫(24)ら五輪代表にも触れ「力はあるのだから、普通にやってほしい。応援します」と話した。最後は「私も年なので」と婚活も宣言。何もつけていない左手の「生薬指」をかざしながら「本当は、これがやりたかったんですが」と笑いながら話していた。