柔道男子66キロ級で五輪2連覇の阿部一二三(28=パーク24)が4日、都内で日本代表合宿に参加した。2日には東京ドームでボクシングの4団体統一スーパーバンタム級タイトルマッチを現地観戦。井上尚弥と中谷潤人による“世紀の一戦”について「刺激をもらった」と振り返った。

阿部はスキー・ジャンプの小林陵侑(29)とともに観戦。井上が中谷の挑戦を受け、3-0の判定勝ちで防衛(WBC、WBOは8度目、WBA、IBFは7度目)に成功した。手に汗握る一戦に「あの2人はボクシング界の頂点で戦っている。僕も五輪へ生きるか死ぬかの戦いをしてきた分、すごく刺激をもらった。僕自身も負けていられない。すごく良い刺激になった」と触発された。

井上の戦いぶりについては「すごく徹底していた。隙がなかった」と振り返った。柔道とも重ね合わせ「勝つために徹底する。『自分がこうする』と思ったことを曲げずに、徹底して価値にいくのは大切だなと感じた。自分もそういう戦い方をしたい」と力を込めた。

この日は全日本柔道連盟から、グランプリ青島大会(6月26~28日)に出場することが発表。6月以降の大会は、28年ロサンゼルス五輪の出場枠やシード権に関わる世界ランキングポイントの対象となり、10月には世界選手権も控えている。「いよいよ本格的に動きだす。この2年は大切だととても分かっている。勝負の年。気持ちも高まっている。燃えるもの、熱いものがある」と胸の高ぶりを明かした。

ロスでは野村忠宏以来、史上2人目の五輪3連覇がかかる。「自分自身が3連覇にワクワクしている。今は野村さんしか行っていない領域。その領域はどんなんだろうと。3回目に出る時の心境が気になる。ワクワクしている」。高揚感を胸に、未知の領域へ突き進む。

井上尚弥「世紀の一戦」制し4団体統一王者としてV7達成 中谷潤人を判定で下す/ライブ詳細