<岐阜国体:競泳>◇15日◇岐阜長良川スイミングプラザ屋外プールほか

 競泳男子の新鋭、鹿児島の志布志高3年生、山口観弘(18)が、少年男子A200メートル平泳ぎ決勝で2分7秒01の世界新記録を出して優勝した。ダニエル・ジュルタ(ハンガリー)がロンドン五輪で金メダルを獲得した際に出した2分7秒28を0秒27塗り替えた。

 4年後のリオデジャネイロ五輪に向けて世代交代を印象づけた山口は、ロンドン五輪の出場を逃したものの8月に躍進、自身の高校記録を2分7秒57まで伸ばしていた。この日は最後の50メートルで追い込む得意の展開で、五輪2大会連続2冠の北島康介(日本コカ・コーラ)の日本記録、2分7秒51も大幅に更新し、北島が11年間保持した同種目の日本記録を奪った。

 国体で世界記録が出たのは、1976年佐賀大会重量挙げの三木功司以来となった。

 少年男子A200メートル背泳ぎは、ロンドン五輪400メートル個人メドレー銅メダルの萩野公介(栃木・作新学院高)が1分56秒27の大会新記録で制し、成年女子100メートルバタフライは星奈津美(埼玉・早大)が58秒93で優勝した。

 飛び込みの成年女子高飛び込みはロンドン五輪代表の中川真依(石川・金沢学院大大学院)が314・60点で制した。