仁川アジア大会水泳会場でカメラを盗んで略式起訴された競泳男子の冨田尚弥(25)が6日、名古屋市内で弁明の会見を開いた。

 競泳会場で見知らぬ人物にバッグを奪われカメラを「入れられた」と主張し、窃盗行為を否定。「ぼくはカメラを盗んでいません」とあらためて冤罪(えんざい)を訴えた。韓国警察の再捜査と再審請求も検討している。

 一方、韓国・仁川南部警察は捜査に自信を持つ。刑事課の組織犯罪捜査チーム長によると、防犯カメラには取った瞬間の映像が映っている。冨田も「ぼくで間違いありません。すみませんでした」と認めたという。同警察では、その謝罪場面も映像に残しているだけに、ここにきての冤罪(えんざい)の訴えに戸惑いを隠せないでいる。