世界選手権(15日開幕、ベルリン)女子マラソン代表の渋井陽子(29=三井住友海上)が、故障から回復した。10日、約1カ月に及んだ米アリゾナ州フラッグスタッフでの高地合宿を終えて帰国。出発時は、4月中旬に痛めた左太もも裏などに不安があったが「バランスも取れて、痛みはほとんどない」と話した。

 渡米後の7月26日には、練習の一環でサンフランシスコ・マラソンに出場し、起伏の激しいコースを2時間46分34秒で制した。渡辺監督は「これを境に、別人のようになった」と話した。芸能界の薬物汚染について、渋井は「苦しくなったら逃げるのかな…。まあ私の気持ちはぶれません」と厳しい練習に耐え抜く決意を示した。23日のレースに向け、16日にドイツへ出発する。