警視庁組織犯罪対策3課は24日、大相撲の大関琴光喜(34=佐渡ケ嶽)から野球賭博の口止め料名目で現金350万円を脅し取ったとして恐喝の疑いで、自称元組員で元力士の古市満朝容疑者(38)を逮捕した。
組対3課は、多くの現役力士や親方が関与し、暴力団の資金源とも指摘される角界の野球賭博の実態解明を急ぐ。
組対3課によると、古市容疑者は「琴光喜から350万円を受け取ったのは事実。勝ち金の取り立てを依頼されており、その報酬だった」と否認している。
古市容疑者は、野球賭博に関与していた阿武松部屋の現役力士の兄で、元幕下力士「若隆盛」。自身も野球賭博の負け金があったという。
逮捕容疑は1月、琴光喜に対して、野球賭博の胴元との仲介役だった阿武松部屋の床山(29)を通じて「野球賭博をやっていることは知っている。マスコミや警察に知られたら大変なことになる。部屋の親方にも言うぞ」などと脅し、現金350万円を脅し取った疑い。金は、阿武松部屋近くの路上で床山から受け取ったという。
捜査関係者らによると、琴光喜は昨年12月、自分の勝ち金500万円の支払いを別の仲介役に求めた。この仲介役から古市容疑者に負け金があると伝えられたため、琴光喜は床山を通じて弟の現役力士に請求すると、逆に古市容疑者が現金を要求してきたという。
古市容疑者は、琴光喜に、さらに1億円以上を求めたとされる。暴力団関係者とみられる男も含めほかに複数の人物がかかわった疑いがあり、警視庁は恐喝未遂容疑で立件する方針。
同課は、琴光喜の野球賭博も常習性などを見極めて立件の可否を判断する。

