モンゴル出身の元十両大勇武関(27=本名ダワードルジ・オンドラハ)を殴ってけがをさせたとして、警視庁が傷害容疑で師匠だった芝田山親方(元横綱大乃国)を書類送検していたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。同親方が6月4日、東京都杉並区の芝田山部屋で元大勇武関を素手やスリッパで殴り、軽傷を負わせた疑い。元大勇武関はその後引退し、7月に警視庁に被害を届け、「引退を強要された」として、同親方と日本相撲協会に計約7000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしている。