元大嶽親方(元関脇貴闘力)の鎌苅忠茂氏(42)が、思いの丈をぶちまけた。1日、三男の納谷幸之介くん(10=小5)を応援するため、わんぱく相撲全国大会が行われた両国国技館を訪れた。野球賭博に関与して日本相撲協会から解雇されて以来、初めて公の場に姿を見せた同氏は、協会の現体制を批判し、自身と元大関琴光喜関だけが解雇されたことの不公平さを指摘。将来的な貴乃花理事長誕生を希望した。
鎌苅氏は、人もまばらな2階席で、ひっそりと観戦していた。解雇された7月4日以来、心労からか少しやつれ、体重が100キロを切ったという。同5日には元横綱大鵬の納谷幸喜氏の三女、美絵子さん(36)との離婚届が受理され、納谷氏との養子縁組も解消された。新たな仕事は未定。「今は一般人だから…」と言ったが、元協会員として、言いたいことが腹の中にたまっていた。
野球賭博問題で、名古屋場所を謹慎休場する力士もいたが、関与が軽微だとして出場を許された者もいた。鎌苅氏は、ある幕内力士の名を挙げ「なんで、出られたの?」と不満を込めた疑問を投げかけた。この日、暴力団関係者が逮捕されたように、事態は解明に向かって進行中。「1年くらいたったら、分かるでしょう」と、裏事情を知る者として含みを持たせた。
一連の騒動については「協会の上と、自分たちがアホやった」と自認している。一方、村山理事長代行がトップに立つ、現在の体制についても「役に立たない代行を置いといても、しゃあないだろう」とチクリ。かねて支持する貴乃花親方(元横綱)への信頼は変わらず、「貴乃花が理事長になって、引っ張っていってもらいたい」と、将来的な新理事長誕生に期待を寄せた。
現在は相撲界との縁が切れ、この日も元妻らが観戦した升席とは、距離を置いた。来場所も観戦に来る予定はないという。ただ、83年の初土俵以来、27年以上もかかわった角界が気になるのも当然だ。「相撲界が良くなってほしい気持ちに変わりはない」。協会員でなくなった気楽さからか、やや口が滑る場面もあったが、思いの丈を主張した。

