所要6場所で東前頭筆頭に出世した遠藤(23=追手風)が「ツッパリ」で上位陣撃破を狙う。6日、春場所(9日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム)へ向けて、堺市内の部屋で幕下以下と12番の申し合いをした。全勝した内容は、突っ張ってから得意の左四つに持ち込む形が目立った。
激しい相撲で左こめかみ付近から流血もしたが、この日の遠藤は「ツッパリ」にこだわった。今月4日までの出稽古では白鵬や鶴竜ら、横綱、大関陣に歯が立たなかった。その結果を踏まえ、考えた立ち合いの手段が「組むより、突っ張る」だった。
「上の人には、最初から自分の体勢になれない。当たって、突っ張って、1歩でも2歩でも押し込んでから自分の体勢にすることが大切かなと。出稽古した経験を無駄にしないようにしたい」。静かにうなずいた。
稽古後は、大阪市内で開かれた「大阪後援会発足パーティー」に出席。約600人が集まり、プロ野球元阪神の金本知憲氏からは「模範になるような横綱になって」と激励された。今後は東京、名古屋、博多にも後援会ができる予定だが、大阪への思い入れは深い。「デビューした場所。特別な思いがある」。大きな期待が掛かる春場所へ、闘志を高めた。【木村有三】

