ソフトバンクが6年ぶりに交流戦を制し、12球団最多の9度目Vを飾った。開幕から故障者が続出する中で柳町、野村ら若手が奮闘。3ゲーム差で追う首位日本ハムの背中も見えてきた。日刊スポーツ評論家の浜名千広氏(55)は、27日の敵地ロッテ戦で再開するリーグ戦で好スタートを切るために、「栗原が打てば勝てる」とキーマンに栗原陵矢内野手(28)を指名。周東&野村の快足コンビの「走力」にも期待を寄せた。
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ソフトバンクが得意とする交流戦で、6年ぶり9度目の優勝を飾った。開幕から故障者が続出するなど低空飛行が続いていたチームも、これで勢いに乗ることができるのではないだろうか。開幕から約2カ月は打線も試行錯誤が続いた。近藤、柳田の故障。4番山川も打撃不振に陥るなど、2025年型のホークス打線としての「形」が整えられなかった。交流戦前に近藤も復帰。柳町の急成長、昨年は交流戦で調子を落とした周東も打率3割をキープ。今宮の穴を埋める野村の活躍…。苦しみながらも交流戦前にようやく打線の「形」が見えたことが大きかった。
私は1番打者と3番打者が打率3割を打てば、何とか勝ち抜けると考える。もちろん、すべての打者の高打率が理想だろうが、現実はそうはいかない。その点でも1番周東、そして打率3割9分7厘で交流戦首位打者に輝き、MVPも獲得した柳町の存在は何とも大きい。リーグ戦再開もしっかり上位打線の形が整ったといえるだろう。打線を活性させるためには、その後の得点機で打点を稼げる5番打者の存在がクローズアップされる。キーマンは栗原だ。栗原が打てば勝つ、打たなければ苦戦する-。そんな戦いになるのではないだろうか。栗原は好不調の波が大きい。開幕前からの構想だった「5番栗原」がしっかり定着すれば、さらに打線に厚みは増す。
付け加えておきたいのは「走力」だ。1番周東に加え、2番野村の脚力も十分に発揮させてもらいたい。周東に負けない走力はある。攻撃面において走塁は大きな武器。相手バッテリーには大きなプレッシャーになるし、周東、野村の「走れる」選手が2人いれば、得点力はかなり高まる。野村本人も盗塁には積極姿勢と聞いている。ベンチから「行け」という指示を出し、果敢に後押ししてもいいのではないだろうか。(日刊スポーツ評論家)




