野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。セ・リーグ編は岩田稔氏(41=日刊スポーツ評論家)。

----◇--◇----

7月31日をもって新規選手契約可能期間、トレード可能期間が終了しました。個人的には“なりふり構わない補強”に振り切ったDeNAに興味を持ちました。

再獲得したフォード選手、元中日のビシエド選手は早くも1軍スタメンに名を連ねています。元阪神の藤浪投手も2軍で着々と実戦勘を取り戻しています。このNPB復帰組3人がどれぐらいの刺激を注入できるか。特に藤浪投手には大いに期待しています。

帰国後初実戦の2軍戦にファンが殺到したように、藤浪投手は今なお球界屈指の注目度を誇る存在です。制球面への不安はまだ拭い去れていませんが、マウンドに立つだけで空気を一変させられるスター性の持ち主でもあります。

DeNAは現在、首位阪神に12・5ゲーム差をつけられての3位。奇跡の大逆転Vを狙うにしろ、CS争いに専念するにしろ、何か事を起こす必要がありました。そこで勝負手として大器の潜在能力に懸けたのでしょう。

藤浪投手はここまで2軍戦2試合4回を無失点。今月中旬の1軍昇格も予想されます。一方、打線では右膝の違和感で離脱していたオースティン選手が先週の2軍戦で実戦復帰。この主砲が1軍に復帰すれば、ビシエド、フォード両選手を右左の代打として勝負どころまで待機させられます。

ここにきて牧選手のコンディション不良による離脱は痛恨の極みですが、勢いに乗れば止まらなくなるチーム。オースティン選手や藤浪投手がハマれば、セ・リーグをもう少し面白くしてくれるかもしれません。

首位独走中の阪神は変わらず盤石です。藤川監督はキャンプからシーズン終盤を見すえたコンディション管理を継続。先日は疲労を考慮して守護神・岩崎投手の出場選手登録を抹消しています。

他にも主戦捕手の坂本選手を休ませて若手の栄枝選手に先発マスクを任せたり、まだ未知数の高寺選手や中川選手をスタメン起用したり…。他球団と比べてケガ人や満身創痍(そうい)の選手が少ない状態で死角は見当たりません。

一方、2位巨人は先週、吉川選手が腰痛で離脱し、ローテ投手3人が出場選手登録を抹消されました。戸郷投手が復調気配で岡本和選手の1軍復帰も近づいているとはいえ、これだけ負傷や不調が目立ち始めると…。なかなか阪神の対抗馬が見当たらない状況。だからこそDeNAの変わり身に注目したくなるわけです。(日刊スポーツ評論家)

【イラスト】25評論家予想セ・リーグ その1
【イラスト】25評論家予想セ・リーグ その1
【イラスト】25評論家予想セ・リーグ その2
【イラスト】25評論家予想セ・リーグ その2
【イラスト】25評論家予想セ・リーグ その3
【イラスト】25評論家予想セ・リーグ その3
【イラスト】25評論家予想セ・リーグ その4
【イラスト】25評論家予想セ・リーグ その4