巨人が阪神に許した四球は計11個だった。いくら3人の打者への申告敬遠があったとはいえ、プロ野球としては落胆する内容と言わざるを得なかった。逆に阪神の与四球はわずか1つだった。

スコアは3対2で、はたから見れば競ったかにみえるだろうが、両チームの力量差は歴然としている。一応は1位、2位の直接対決なのに、これだけ四球を見せつけられると緊迫感に欠けた。

阪神が挙げた3点は、すべて四球絡みだ。1回はいきなり近本が巨人先発・井上から四球を選び、中野の犠打で1死二塁、3番森下の中前適時打と絵に描いたような先取点だった。

阪神は3回、5回の追加点も四球を献上されたものだった。中には球審の微妙な判定に左右されるシーンもあった。阪神が付け入ったというより、巨人のふがいなさが目立った一戦になった。

先発高橋は調子が良い方ではなかったから、阪神ベンチも継投に入りやすかった。もう1、2イニングを投げ切っていれば、8回の石井投入なども回避できたはずだから、その点は残念だった。

また阪神はもう少し得点ができた。5回は近本が四球で出塁後、続く中野は強攻で二直。結果的に点は入ったが、1回は犠打で送っていたから、どういう意図なのかが分からなかった。

試合の中ではバント失敗も見受けられたし、今後の課題になった。巨人とはCSで対戦する可能性があるだけに、阪神としてはカード3戦目もきっちりした試合運びでゴールに向かいたい。(日刊スポーツ評論家)